代表的なウィーン菓子 1/4
ザッハトルテ〔チョコレート菓子〕
| なんと言っても世界中で知られるウィーン菓子の代表。1832年にこのトルテを考え出したフランツ・ザッハー氏の名前を冠する。これで財を築いたザッハー家は、フランツの息子の代で今も有名なホテル・ザッハーを創業した。チョコレートをかけた濃厚な味わいに、甘酸っぱいアプリコットジャムの風味がきいている。砂糖を入れずに泡立てた生クリームをたっぷり添えて食べるのがウィーン風。 |
分量(直径18CmX高さ4Cm セルクル1台分)
生地
バター 60g 砂糖 30g ヴァニラ 少々
塩 少々 卵黄 55g
スイートチョコレート 60g 卵白 85g
グラニュー糖 80g 薄力粉 60g
組立て
アプリコットジャム 約400g 水 30g
上がけチョコレート
グラニュー糖 125g 水 30g
スイートチョコレート 105g |  |
生地
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1 バター、砂糖、ヴァニラ、塩を泡立て、卵黄を加えていく。
2 チョコレートを湯煎で溶かし、あら熱をとってから1に加えて 混ぜる。〔写真1〕
3 卵白とグラニュー糖を7分立てに泡立て、2に加えて混ぜる |
 | 4 薄力粉も加えてサックリと混ぜ合わせ〔写真2〕 |
 | セルクルに入れて180℃のオーブンで1時間焼く〔写真3〕 |
組立て
| 5 4が完全に冷めたら、下に直径18cmに切った厚紙を敷く〔写真4〕 チョコレートがけしたあとはとてもひびが入りやすいので、安定した状態を保つために厚紙は必ず必要。提供するまでずっと敷いたままにしておく。 |  |
| 6 セルクルをはめ、緑の高さに合わせて上面を平らに切り落とす。切り落とした生地も後から使うのでとっておく〔写真5〕 |  |
| 7 セルクルを外して生地を上下逆さまにし、縁の角をナイフでそぎ落とす〔写真6〕こうすると、上がけチョコレートがきれいに流れる。 |  |
| 8 2枚にスライスし、切り口にアプリコットジャムを薄くぬり、〔写真7〕ふたたび重ねる |  |
 | 9 残ったアプリコットジャムは水を加えて中火にかけ、少しとろみがでるまで軽く煮詰める。これを8の上面と側面にぬる〔写真8〕。 |
 | 10 9で下にたれたジャムと6の切り落とした生地を、台上でパレットナイフで練り混ぜる〔写真9〕。 |
 | これを9の側面にぬって、生地の凸凹をきれいに埋める〔写真10〕 |
 | 11 もう1度9のジャムを上面、側面にぬる〔写真11〕。チョコレートがけのため、網にのせておく。 |
上がけチョコレート
| 12 銅鍋にグラニュー糖と水を入れて強火にかけ、煮立ったら、細かく刻んだチョコレートを加える。チョコレートが解けるまでは泡立て器で混ぜる。〔写真12〕。 |  |
| 底はかならず焦げつくが、無理に焦げつきをはがさないようにする。鍋の内側にはね上がったチョコレートはそのままにしておくと苦みがでるので、水を含ませた刷毛でぬぐいとる。〔写真13〕 |  |
| 13 112℃になるまで煮詰める。〔写真14〕 |  |
| 泡が大きくなって消えにくくなり、温度計を持ち上げると、ス−ッと糸を引いて落ちるようになる〔写真15〕 |  |
| すぐに漉しながら〔写真16〕、ボウルに移す |  |
 | 14 大理石の台上でテンパリングする。左手にレードルを持って1杯分のチョコレートを台に流し〔写真17〕 |
 | 右手に持ったパレットナイフで素早くのばし混ぜ〔写真18〕、すぐにボウルにもどす。台にこびりついたチョコレートは無理にはがさない。左手はずっとボウルの中を混ぜ続ける。 |
 | 15 2,3回この作業をくり返すと〔写真19〕 |
 | チョコレートの温度が下がり、火から下ろしたときにはレードルですくってたらすとス−ッと跡が消えてしまっていたのが〔写真20〕、 |
| ポタポタとはっきり残るようになる。〔写真21〕 |  |
| 16 15を11に多めに一気にかけ〔写真22〕 |  |
| パレットナイフで上面を左右に3回だけならす〔写真23〕。チョコレートはあっという間に固まるので、これ以上は絶対にならさない。 |  |
| 17 網ごとトントンと台に打ちつけ、側面までチョコレートをたらす。下のほうでチョコレートが届かなかった部分があれば、パレットナイフの先に少しだけチョコレートをつけて埋め込む〔写真24〕。側面は決してならさない。このまま自然に固める。 |  |
チョコレートのテンパリングは少量ではできないので、かなり多めの分量。チョコレートを火にかけてから仕上げまでは一気に進める。余ったチョコレートを保存する場合は、まだ暖かいうちに水約100gを加え、全体を柔らかくしてから密封すると、冷暗所または冷蔵庫で約1週間もつ。使うときには、再度火にかけてテンパリングする。
ザッハトルテは冷蔵庫には入れず涼しい場所で保存する。冬場で1週間くらいが目安。